ライブ会場などでよくぷっくり、つやつや立体的な画像がされたうちわやネームボードを目にすることは多いんではないでしょうか?
実はこういったぷっくり加工はIllustratorがあれば簡単につくることができちゃいます!
今回の記事ではこちらの画像を一から作る方法をお伝えします↓

この機会にぷっくり加工をマスターしてみませんか?
- ぷっくりさせる加工の方法
- イラレを使った縁付き文字の作り方
- イラレでキラキラ・ハートの装飾を作る方法

Illustratorって難しそう…



大丈夫!初心者の人でも簡単に作れるような方法を紹介するよ!
ぷっくりネームボードの作り方
家庭用プリンターで印刷すると仮定し、仕上がりはA4サイズで作成することとしています。
ご自身で作りたいサイズに合わせてこのあたりは調整してみてください✨
①アートボードを用意
Illustratorを起動し、「新規ファイル」から新規ドキュメントを作成します。


「印刷」から「A4」を選択、アートボードは横向きになるよう方向は横長の方を選択します。
詳細が次の通りになっているか確認します。
幅:297mm
高さ:210mm
アートボード:1
裁ち落とし:全て0mm
カラーモード:CMYKカラー
ラスタライズ効果:高解像度(300ppi)
プレビューモード:デフォルト



プリセットの「A4」から選択したらデフォルトでこの通り設定されてるはずだから、基本的に他の数値はいじらなくてOKだよ
設定ができたら「作成」して作成画面に進みます!
②好きな文字を入力
ツールバーから文字ツールを選択し、好きな文字を入力してサイズやフォントを調整します。


作例ではフォントはRounded M+ 1c Black、大きさは約342pxにしています。
お好みで好きな値を入れてみてください。



太めにした方がぷっくりしたときかわいいかも〜
③文字に縁を入れる
文字に何重か縁をつけて、ぷっくりさせたときによりリッチなキュートさが出るようにしていきます
まずはベースの文字色を好きなものに変更したら(作例では #eb9ab4 にしています)、
アピアランスパネルから縁の元となる塗りを追加していきます。
画面最上部メニューの「ウィンドウ」からアピアランスパネルを表示させてください。
左下のアイコンから「塗り」を一つ追加したら、そのまま追加された塗りを「文字」の下までドラッグします。




これで文字の下に塗りが一つ追加された状態です。
こちらが内側の一つ目の縁になるので、好きな色(作例では #fceaf0 にしています)に変えておきます。
さらにここから縁ができるよう文字を太らせていきます。
追加した塗りを選択した状態で、画面最上部「効果」メニューから「パスのオフセット」に進み、下記のように数値を変更します。


オフセット:5mm
角の形状:ラウンド
角の比率:4



オフセットの値はプレビューを確認しながら好みで調節してね
ここまでできたら、さらにもう一つ外側の縁を追加します。
先ほど追加した縁を選択した状態でアピアランスパネル右下の+マークを押して、塗りを複製します。




同じ塗りが二つ並んだ状態になりました。
今度は下の方の塗りのオフセットの値を調整してもう少し太めの外側の縁をつくります。
色は好きな色に変更し(作例では #dcd0e6 にしています)、
アピアランスパネルから「パスのオフセット」をクリックして詳細メニューを開きます。
一つ目の縁を複製したため先ほどの値がそのまま入っていますが、もう少し値を大きくして外側に縁がつくように調整していきます。


オフセット:16mm
角の形状:ラウンド
角の比率:4
ここまでの設定でこんなかんじの見た目になります。





見た目がっぽくなってきた気がするよ



ここからもうちょっとかわいくしていくよ〜
④好きな装飾を入れる
さらにこの上に装飾をいれていきます。
作例ではハートと星の作り方を紹介していますが、お好みで好きなものを入れてOKです!
ハートを作る
長方形ツールでShiftを押しながら描画し、正方形を描きます。
塗りはなし・線ありにしておきます。(わかりやすいように太めの線にしています)


45度回転させ、ダイレクト選択ツールで一番上の頂点を消します。




下向き矢印のような形になったら、次に線パネルで線端と線幅を調整します。
画面最上部メニューの「ウィンドウ」からアピアランスパネルを表示させてください。
線端を丸型線端に、線幅はここでは90pxにしていますがハートの形に見えるぐらいまで太くします。


このままでもハートっぽくはありますが、下半分にもうちょっと丸みをもたせてキュートなハートになるようもう少し効果をかけます。
ハートを選択した状態で画面最上部「効果」メニュー>「ワープ」>「円弧」を選択します。
オプションが開くので水平方向に-20%ほどカーブをかけます。







ハートの下の方がぷっくりしたよ!



この数値もお好みで調整してね
線のままだと変形や移動の際に扱いにくかったり意図せぬ変形をしてしまったりしかねないので、分割してアウトライン化しておきます。
画面最上部「オブジェクト」メニューから「アピアランスを分割」したら、
もう一度「オブジェクト」メニューを開き「分割・拡張」を選択します。


オプションメニューが開いたら「塗り」と「線」にチェックを入れ「OK」へと進みます。


アウトラインがハートの形になったら完成です!
キラキラを作る
楕円ツールでShiftを押しながらドラッグして描画し、正円を描きます。


画面最上部メニューから「効果」>「パスの変形」>「パンク・膨張」を選択します。


「収縮」の方向にスライダーを動かします。
だいたい-60%〜-80%ぐらいを目安に調整するとキラキラっぽく見えます!


作例では-60%にしました。キラキラっぽく見えれば完成です!
⑤文字に装飾を入れてグループ化する
先ほどつくった装飾を縁文字に配置していきます。


作例ではハートとキラキラをこのように配置してみました。



文字に重ねて絡ませるように装飾をおいたらかわいいよ〜
配置が決まったら、必ずここでパーツ全てを選択してCtrl/Cmd+Gでグループ化しておきます。
グループ化できていない状態で次のステップに進むと思ったような結果にならないので、
必ずグループ化は忘れないようにしておきましょう!!!!
⑥3D効果をつけてレンダリング



いよいよ本命だ〜
いよいよぷっくり効果をかけていきます。
「効果」メニューから「3Dとマテリアル」>「押し出しとベベル」を開きます。
詳細設定が開いたら、次のように設定します。


3Dの種類:膨張
奥行き:500px
※あとの数値は任意で調整OK!作例ではデフォルトのままにしています。
こうすることで風船のように全体が膨らみます。
次にパネル内上部タブをマテリアルに切り替え、下の方のベースプロパティの荒さを0にします。


ここまでできたら右上アイコン横の下矢印をクリックしてレンダリング設定を開きます。


「レイトレーシング」のスイッチをクリックしてオンにし、お好みで画質を選択したらレンダリングします。
高画質の方が綺麗ですが、処理が重くなるので手持ちのPCのスペックに合わせてお好みで調整してください。
作例では画質「中」でレンダリングします!
できたのがこちら。


今回はデフォルトのままですが、ライトのタブからは光の当たり方や色も調整できるので気になればぜひ!
完成したら「ファイル」メニューから書き出しやプリントをして確かめてみてください✨



レンダリングした状態は重いから、編集するときは矢印横のアイコンをクリックしてレンダービューをオフにしてね
意外と簡単⁉︎ ぷっくり加工をやってみよう
以上がぷっくり加工の作り方でした。
一度覚えてしまえば簡単に作れるので、
ちょっと凝ったうちわやネームボードでライブに参戦したい人はぜひ試してみてください!
この記事が推し活クリエイティブの参考になれば嬉しいです^ ^

